あらすじ






貴方は、人を生き返らせたいと思った事はありますか?









速水総貴。
彼は数ヶ月前の雨の日、自分の目の前で恋人を殺された。
その恋人の楓を生き返らせること。
それが彼の理由。

小林加奈。
彼女は自殺しようと考えていた。
しかし、決意して道路に飛び込んだ所を担任の教師が彼女をかばい代わりに死んでしまった。
姉の婚約者でもあった彼亡き今、姉が不幸になってしまうことを恐れて担任、染井隆を生き返らせようとする。
それが彼女の理由。

瀬川正樹。
自分には行方不明の兄がいる。
そう信じていても、まわりの誰もが兄の記憶は無いという。
彼の目的は兄を捜し出し、もし亡くなっていたら生き返らせる。
再び二人一緒に過ごしたい。
それが彼の理由。


それぞれの想いが交差するトーナメントという名の殺し合い。
ルールは一つ。相手を殺して、勝ち残る。
勝者はたった一人だけ人を生き返らせる事ができる。
辞退は不可能。
死ぬか、相手を殺して勝ち上がるか…


それは一つの手紙から始まった。

『森の洋館へおいで』

切手の貼っていない封筒の中の白い紙に、たった一言のワープロ文字。

彼ら三人はその一言に惹かれる。
そして気がつけば見覚えの無い森の中にいた。

彼らはこの森を知っている――。







覚えてないの?